
皮膚表面の角質細胞内にあるアミノ酸などの水溶性成分をNMF(=天然保湿因子)といいます。NMFは単一の物質から成り立っているわけではなく、遊離アミノ酸やアミノ代謝物などの水溶性たんぱく質や、無機塩などの低分子量物質を含んでいます。ちなみに遊離アミノ酸の遊離とは、"自由"の意味で、結合する相手がなく自由に存在していることを指します。遊離アミノ酸の割合が最も高く40%、ピロリドンカルボン酸、尿酸などのアミノ酸代謝物まで含めるとアミノ酸は60%にもなります。角質層の水分保持の要となっているNMFは、アミノ酸が中心となっていることがわかります。
NMFは吸湿性が優れている水溶性の成分ですが、水に溶けだして流出してしまうことはありません。それは、NMFは角質細胞の周囲に存在している脂質(=細胞間脂質)に取り囲まれて守られているからです。もし、この細胞間脂質が、潜在などによる過度の脱脂によって破壊されてしまうと、NMFは急速に減少してしまいます。そうすると皮膚の保湿機能が衰え、みずみずしさが失われてしまうことになります。